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追憶のフィアンセ (CV.櫻井真人)

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追憶のフィアンセ (CV.櫻井真人)

 

トラックリスト

  1. 祝賀会
  2. 遠い距離
  3. 新たな一面
  4. 市場にて
  5. 王として
  6. 本当の気持ち
  7. 歩み寄り
  8. 未来へ

アニメイト限定盤「光の中で」

ステラワース限定盤「暗闇の中で」

 

▼リヒト

国の第二王子。第一王子の兄、クラウスが急逝したため、突如王に即位した。優秀な兄にコンプレックスを抱いていたが、尊敬もしていた。幼い頃からあなたに想いを寄せていたが、兄の許嫁だったため、気持ちを押し殺して過ごしていた。

声は低めです。兄のクラウスは名前は出てきますが、声はありません。

 

▼特設サイト

追憶のフィアンセ/オリジナルシチュエーションCD

 

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「本日は、私共の結婚祝賀会にお集まりいただき、ありがとうございます。」

物語は、リヒト王と主人公の結婚祝賀会からスタートします。リヒトは妻を紹介しようとしますが、主人公は浮かない顔。低い声で怒られ、強引に皆の前に出されます。「結婚の実感が湧かないならば、一日腕を組んで歩くか?」と、提案もしてくれますが、主人公は拒否します。そんな主人公の態度をみて「兄さんに未練があるのかも知れないが、生半可な気持ちで王妃が務まると思うなよ。」と冷たい言葉を吐き、リヒトはどこかへ行ってしまいました。

 

「どうして祝いの場であるこの場に及んでも、俺たちは互いに微笑み合うことすらできないのだろうか」

ここでリヒトの回想シーンが入ります。主人公が亡くなった兄クラウスの許嫁だったこと。父は兄が亡くなったことで精神を病み、国務が疎かになったこと。そして、それを解決するべく、弟の自分が王の座についたこと。王の妻として迎えられたのが、主人公だったこと。

 

部屋に戻って来た、リヒトと主人公。 子孫を残すため、床入りの儀式を行うと言います。ここから甘トラックへ(今回は甘くないけれど。)主人公のそっけない態度に対するイライラから、「服なんか意味がないからさっさと脱げ。」「こっち向け。」と、キツい言葉をかけるリヒト。主人公に顔を背けられてしまい、とうとう言葉を荒げてしまいます。「俺たちの気分で、儀式を中断するわけにはいかない。」と、半ば強引に始めてしまうのでした。

少々乱暴に進めながらも「俺だって…お前が嫌がらないなら…もっと……。」とボソっと心の声が出る場面もあり、自分の気持ちが伝わらないもどかしさや、それからくるイライラ。でも、好きだからひどくも扱う事ができない。そんなリヒトの様子が見られます。最後は「さっさと寝ろ。じゃあな」と部屋を出て行ってしまい、重たい初夜となってしまうのでした。

 

ある日主人公が刺繍をしていると 、リヒトが仕事のために部屋に入ってきます。 初夜からどのくらいの時が経ったのかは明らかではないですが、気まずい雰囲気が続いている様子。仕事をしているリヒトを見て、主人公はリヒトが左利きということに気付きますが、「幼い頃から一緒に過ごしてきたのに、お前は俺の何も見ていなかったんだな。」と暗い表情のリヒト。リヒトは主人公の趣味、食べ物、色などを知っていました。国民に不仲だと思われると厄介なので調べたとのこと。何も自分の事を知ろうとしない主人公を、「もっと俺のことを知れよ」と強引に街へ連れ出します。 

 

商人の服装で街にでた2人。この方が正確な国民の声を聞くことができ、気を遣わせないですむからというリヒト王なりの配慮でした。リヒトはリヒトなりの国政治を考えているようですが、まだ国民には深く理解されていない様子。兄のクラウスは国民にもよく愛されていたこともあり、少しそれがコンプレックスになっています。街での食べ歩きを通して、徐々に打ち解けていく2人。リヒトもちょっと素直になれないところがありつつ、微笑ましくいい雰囲気になってきました。しかし、花屋に立ち寄ったときに、商人たちが、「リヒト王の政治に対して不満を持っている」と話しているのを聞いてしまいます。兄と比べられる発言をされてもぐっとこらえるリヒト。商人たちが近づいてこようとしたので慌ててその場を離れました。

 

近くの使われていない塔に登り、そこでリヒトは展望を語ります。「国ためなら何でもする。どんな誹謗中傷も受けいれる。」そんな姿を見た主人公は、リヒトに言ってはいけないことを言ってしまいます。

「そういうところは、クラウス様に似ている」

コンプレックスな兄の名前を出され、リヒトはまた声を荒げてしまいます。そして「兄さんと同じように触れれば、お前は兄さんを忘れることができるのか?」と半ば強引にしようとするのですが、主人公が泣いているのに気付き、我に帰ります。「悪かった...」と言ってその場を去りました。

 

 その夜、リヒトは主人公の部屋を訪れ、本当の気持ちを告白します。手には花束が。主人公のことが昔から好きだったこと、趣味や好きなものも目で追って自然に覚えたこと、主人公が兄にあげた太陽の指輪が本当は欲しくてたまらなかったこと。そして最後に花束を渡し、「花束をお詫びに受け取ってほしい。いらなければ捨ててくれていいから。」といって部屋を出て行きます。

 

やっとリヒトの気持ちを知った主人公は、リヒトを追いかけ後ろから抱きつき、「あなたに歩み寄りたい。」と言います。リヒトはそんな主人公に思わず抱きつきますが冷静になり、身体を離して「明日一緒にどこかへ出かけよう」と作り笑いをします。そんなリヒトにもう一度主人公が抱きつき、2人でキスをします。「触れてもいいのか?」というリヒトに主人公は頷き、部屋に戻って甘々スタートです。

 

2回目は1回目とは真逆。リヒトも「優しくする。俺を感じて...?」と穏やかな声で話しかけます。素直に受け入れる主人公を見てとても嬉しそう。ずっと想っていた人とやっと向き合えて、余裕がもてないリヒト。結構早くに上ってしまいます。

「兄さんのこと、無理に忘れろとは言わない。けどこれからは、もう少し俺のこともみてくれると嬉しい。....ありがとう。」

 

最後は城の屋上で穏やかな時間を過ごす2人の姿。しばらく時が経ち2人はとても打ち解けています。リヒトも兄に嫉妬することをやめ、「お前が俺を心から愛してくれる日を楽しみに待っている。お前がそばにいるだけで十分。」と、とても大人に成長しています。主人公もよくリヒトに甘えるようになり、自分からキスもするようになっていました。すごくハッピーエンドです。

「愛してる。これからもずっと俺のそばにいてくれ。」

 

 

■ステラワース特典

リヒトが主人公へ花束を渡すところからスタートします。ステラ特典はバッドエンドに近いため、主人公はこのあとリヒトを追いかけません。

リヒトはクラウスの墓を掘り返し、太陽の指輪をはめ、"クラウス"として、主人公の部屋を訪れます。している最中は終始穏やかな口調で、"クラウス様"と呼ばせたり、クラウスがしていた事と同じ事てあげようとして。主人公はそんな彼をみて涙を流します。(たぶんリヒトと分かっている。)「君は昔も今もこの先も、僕のことが好きなんだ。」と、辛そうなリヒト。「夜になったら明かりを消して僕を待って」といい、部屋を出て行きます。

翌日、いつも通り態度がそっけないリヒト。夜のことは知らないとはぐらかします。最後はリヒトの回想で終わります。この先も昼はリヒト、夜はクラウスを演じて生きていくと言い終了します。

 

 

アニメイト特典

本編の3年後の話です。子供も生まれ、リヒトは子守に手こずっている様子。主人公との愛も深まり、楽しく子育ての話をしています。日頃の感謝の気持ちを伝え、話しているうちに甘々モードへ。ちょっとした意地悪も混ぜながら、愛のあるイチャイチャが展開されます。主人公がリヒトにせまる部分もありました。

「お前は、俺の最愛の妻だ。愛おしくてたまらない。」

最後は主人公が上の状態で終わり。今後の明るい未来を話しながら、幸せトラック終了です。

「絶対にお前たちを幸せにする。これから先もずっと一緒にいろよ。....愛してる。」

 

 

 

忘れもがな櫻井さんとの出会いの作品です。ファンタジーとのことで、シチュエーションCD初心者の自分としては、切り離して聴くことができるかなぁと、こちらの作品をチョイスしました。穏やか日常、もしくは全く別の世界の話をしてくれた方が、個人的には聞きやすいのです。

 

アニメイト特典のトラックがとても好きで、「最愛の妻だ」なんて言われてみたいなと思いつつ(笑)ハッピーエンドに終わってよかったなと思います。

本編に限りませんが、やはり櫻井さんの演技はとても素敵。序盤は、もどかしさやらなにやら、とにかく聴いていて本当に辛かったです。リヒトの"自分の気持ちを分かってほしい"という思いと、"主人公を1番に考えてあげたい"気持ちと。クラウス様には申し訳ないけど、リヒトの気持ちが報われてよかったです。

 

ステラワース特典は、無理があるのではと思ったり(笑)兄弟が双子の設定とかなら理解ができるんですけど。弟が兄のふりをして、そこに葛藤があったりとか。いきなりザクザクお墓掘り返してて、えーってなりました(笑)優しくないなぁ蜜華さん。1ミリも救われないとは思ってなかったです。これから聞かれる方は、ステラワース特典を聞いてから、アニメイト特典を聴いた方がいいです(笑)

 

そんなこんなで、ファンタジーが好きな方、櫻井さんの低い声が聴きたい方、リヒトが少々Sなので、攻められたい方にオススメです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。